さて、今日の話題は、日本のサブカルチャー「剣と魔法のファンタジー」の中核を担ったライトノベル「ロードス島戦記」の魅力を語ります。
まあ、日本で人気のサブカルチャー「剣と魔法のファンタジー」のジャンルといえば、だいたいドラゴンクエストやファイナルファンタジーなんかのロールプレイングゲームを思い浮かべる人が多いと思いますが、僕なんかの子ども時代に、当時ファミコンが普及して、それらのRPGが大流行していた世代からすると、その当時にテーブルトークRPGという、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」などのファミコンRPGとはまた別のボードゲーム的なジャンルが存在していて、それを原作としたライトノベル「ロードス島戦記」がとても人気を誇っていたのをよく覚えています。
その当時は、まだパソコンはあっても、インターネットなんかはほぼ普及しておらず、エンタメの主流はテレビやファミコンゲーム、あとはノベル系の歴史伝奇ファンタジーなんかが人気のジャンルで、藤川桂介先生の「宇宙皇子(うつのみこ)」や菊地秀行先生の「バンパイアハンターD」、田中芳樹先生の「アルスラーン戦記」なんかがすごく流行していました。
そんななか、当時僕がハマっていたのが、水野良先生の「ロードス島戦記」でした。
この作品は、もともとテーブルトークRPGが原作ということもあり、本当に直球の「剣と魔法のファンタジー」の世界が繰り広げられていて、ストーリーも完全な王道を行くもので、主人公の若い戦士パーンが、仲間の僧侶エドや、女エルフの魔法剣士ディードリット、老練なドワーフの戦士ギム、魔法使いスレイン、盗賊のウッドチャックを仲間に、呪われた土地ロードス島を舞台に、戦いや冒険を繰り広げていくお話になっていて、当時中学生だった僕はその面白さに夢中になり、本当に一日一冊のペースで小説を読破したりしていました。
この作品は人気を博し、アニメ化やコミック化、ゲーム化もされたりして、多岐にわたるメディアミックス作品が展開していったんですが、アニメは若干ストーリーが主人公パーンとヒロインのディードリットに焦点を当てるため、設定が変更されていたりするので、やはり僕としては、小説版のたくさんのキャラクターが入り乱れ、群像劇として収束していくお話の方が好みだったりします。
この「ロードス島戦記」という作品も、たぶん元をただせば、ロードオブザリングの原作となった、イギリスの作家トールキンが執筆した「指輪物語」という長編ファンタジー小説が原点になってくると思いますが、僕はやはり主人公が等身大の人間の戦士で、尺度が同じような感覚で読み進めていけるロードス島戦記がとても大好きでしたね。
この当時のライトノベルとしてのロードス島戦記の人気が、ファミコンのドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーなんかのRPGと組み合わさり、日本における「剣と魔法のファンタジー」の中核を担い、その後のサブカルチャーの礎になっていったような気がするんですよね。
だから、今話題作となっている「葬送のフリーレン」なんかを見ると、僕が中学生だった当時の人気の設定を所々にうまく取り入れて、上手に昇華して今風の作品として成り立たせているな、なんて感心しながら楽しんだりしています。
皆さんも、この記事を読んで、もし興味が湧きましたら、ぜひ一度小説を手に取り、ご覧になられて下さい、とても面白く、良質の時間を過ごせると思いますよ。
以上、日本のサブカルチャー「剣と魔法のファンタジー」の中核を担ったライトノベル「ロードス島戦記」の魅力を語りますという話題でした。
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