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高校のときに愛読していた吉川英治版三国志の魅力について

さて、今日は高校のときに愛読していた吉川英治版三国志の魅力についてという話題です。

そう、今でこそ白内障手術をした影響などもあって、すっかり活字を読むのが苦手になってしまった僕なんですが、まだ若い頃は読書をするのが好きで、いろいろな本を読んで楽しんでいました。

その中でも、吉川英治さんが書いた三国志は、とてもスケールが大きく、面白くて読みごたえがあり、夢中になって読み進めていた記憶があります。

今でこそ、ゲームや映画、漫画なんかの題材によく使われている三国志の内容ですが、本当に大河ドラマとして長いストーリーが繰り広げられており、序盤、中盤、終盤と物語の趣きも少しずつ異なる様相を見せてくれますし、吉村英治先生の描く三国志の根幹としては、物語の中心として、劉備、関羽、張飛、孔明たちが自分たちの志を持って、理想を追い求めながら現実と向き合い、次々と起こる問題や課題を乗り越え、戦いや日々の営みを過ごしていく姿を、いまの時代に例えたら、まるでベンチャー企業を立ち上げた創業者たちのサクセスストーリーを描くような感覚で克明に描写してくれていますし、

その合間にも敵側となる董卓や呂布、曹操なんかの陣営の様子なんかも、すごく丁寧に魅力的に、飽きさせず描いてくれていて、読んでいて退屈しない展開でしたね。

特に、吉川英治先生が描く曹操は、ただの敵役として中国では残虐で狡猾な独裁者として描かれているイメージではなく、敵ながらもどこか魅力的で、カリスマ性のある野心家としての側面を描いてくれていて、どこか憎めないような精力的なキャラクターとして作品の魅力につながっていたように思います。

また、作品のなかの対比として、人柄は良いが優柔不断な性格ゆえに伸び悩む劉備、その劉備を支える義兄弟の関羽と張飛、横暴で自分の権力に取りつかれた董卓、とにかく作中最強の強さを誇る呂布、自己中心的ながらも超やり手で手札も多く、瞬く間に昇り詰めていく曹操、そして作中最強の軍師で、やがて劉備に自身の夢を託されるほどの賢さを持った孔明など、数々の魅力的なキャラクターが活躍し、織りなす群像劇として物語は収束していき、やがてそれも時の流れのなかで、諸行無常の幻の如く消えていく物語は、読んでいてとても感慨深いものがありました。

そう、よくゲームや少年漫画なんかでは、戦乱の争いというか熱いバトルの側面なんかが強調されがちな三国志なんですが、実際そこだけが作品の持つ魅力ではなく、ビジネスや経営シミュレーション的な側面もあったり、大河ドラマ的な醍醐味の側面があったり、また、人の命の儚さや、そのなかで夢や目標を追っていこうとする姿勢の尊さ、そして時の流れの儚さなんかを教えてくれる多面的な魅力を持った作品だったと思うんですよね。

僕自身、あの作品を若い頃に読んで、余計に歴史や人の一生の意味なんかを感じ取ることができましたし、とても有意義な時間を過ごさせてもらったと思っています。

皆さんも、もしよろしければ、ぜひ一度読んでみてくださいね。

以上、高校のときに愛読していた吉川英治版三国志の魅力についてという話題でした。

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