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仕事について思うこと

今日は、僕のなかで仕事について思うことを語ろうと思います。

とはいえ、別にたいそうな話とかでは全然ありません。

なにせ、僕は子どものころに、自分の父親が個人事業主として建築関係の仕事をしていたんですが、結局はうまく立ち行かず失敗し、会社も家庭もとん挫してしまうのを目の当たりにして以来、たぶん自分も同じようになる気がして、自分自身にあまり期待をせず、いわゆるマックジョブと言われるような、定められたマニュアル通りのルーチンをこなす仕事ばかりしてきましたし、特にいままで仕事に愛着や情熱を感じたこともありません。

もちろん仕事に従事する以上、職務は忠実にこなしますし、家庭がある以上は負けられない気持ちで臨んでいます。

ですが、仕事を大変だと感じることはあっても、楽しいと思ったことはありませんし、業務中は感情の起伏はほぼなく、ほとんどニュートラルな平常運転で行っているような人間です。

でもまあ、この歳くらいになると思うのですが、所帯を持つサラリーマンなんて、大なり小なり皆だいたいそういうものではないのでしょうか?

不平不満を言っても始まらないので、とにかく黙って働く、なんだか昭和テイストな考え方かもしれませんが、おおかた社会に出て働くお父さんやお母さんなんて、そんなもんかもしれません。

そんな中で一番癒しというか、ガス抜きになるのは、同じような境遇で働く、職場の同僚とのちょっとした日常会話かもしれません。

お互い同じような苦労をしていたり、悩みを抱えていたり、それに対するすこしの労いだったり、置かれている境遇の少しのちがいに共感したり、感銘を受けたり、そんな横のつながりがちょっとあるだけで、肩の荷がほんのすこし軽くなる気がするんですよね。

僕は、自分がちょうど中学生や高校生くらいからなんですが、まだその当時は発達障害なんて認識も概念もほとんどありませんでしたけれど、周りの人と自分はすこし違うことに悩み、そのいかんともし難い隔たりに対して失望したり、普通の人より一段劣る自分にコンプレックスを持ったりして、結局は自然と人と距離をおくようになっていったんですよね。

いまにして思えばですが、それは自身の特性であって、短所でもあり、また長所にもなりえる部分なんですが、その当時の僕には、デメリットばかりが目に付き、とてもそんな風には捉えられなかった、きっと余裕がなかったんでしょう。

そんな僕なんですが、歳を重ねて、普通に恋愛や結婚を経験し、子どももできて、育児をしながら働いていると、ふと横で同じような境遇で働いている同僚と仕事や育児のことで気持ちが通じ合ったり、お互い苦労を分かち合ったりします。

別に仕事なんて楽しくないけれど、そういう横のつながりが実感できるとき、仕事も悪くないな、なんて思ったりもします。それで充分なのかも知れませんね(笑)