さて、今日は長休み中にハマったゲーム 野狗子(やくし) Slitterhead(スリッターヘッド)感想レビューという話題です。
この長休み中に、何か一つ新しいゲームを買ってプレイしようと思っていた僕なんですが、悩んだ末に選んだのが、野狗子(やくし) Slitterhead(スリッターヘッド)という、ホラーテイストの入ったアクションゲームでした。
こちらのゲームは、PlayStation2時代に「SIREN」という伝説的なホラーゲームを手掛けたクリエイター、外山圭一郎さんが新たに設立したBokeh Game Studio(ボーカー・ゲーム・スタジオ)から発売されたゲームです。
僕は元々、自分の趣味嗜好として、ホラーゲームが好きで、あの限られた資材のなかで、戦闘や探索をこなし、やりくりしながらゲームクリアを目指していく感覚がたまらなくて、いろんな種類のホラーゲームをプレイしていたんですが、この長休み中には、是非とも外山圭一郎さんが新たに手掛けたゲームを体験してみたくなり、購入に至りました。
以下はその感想レビューです。
まずはこのゲーム、ホラーテイストではありますが、ジャンルとしてはかなり独特のアクションゲームとなっており、夜梟(やきょう)と呼ばれる霊体(?)を操作し、九龍(クーロン)と呼ばれる架空都市を舞台に、野狗子(やくし)という謎のモンスターを倒していく群像劇のゲーム性なんですが、
この夜梟(やきょう)と呼ばれる霊体は、他人の身体を乗っ取り、操る能力(ゲーム上では憑依システムと呼ばれています)を持っていて、現実の倫理観的にはアウトな感じなんですが、そこはゲームということで振り切られていて、九龍(クーロン)というアジアンパンクな雰囲気の舞台と絶妙にマッチしていて、この憑依システムがほかのゲームではなかなか味わえない独特なゲーム性を持っていて、とても楽しくプレイできました。
また、ゲーム中には、稀少体と呼ばれる一般のモブキャラと異なり、特殊な能力を持つレアなキャラも存在していて、ゲームを進めていくなかで、さまざまなタイプの稀少体を集めていくこともゲームの目的や楽しみのひとつとなっています。
似通ったゲームがあるとすれば、むかしプレイステーションポータブルで発売された、「ザ・サード バースデイ」というゲームが一番近い感じだと思いますが、あの作品も15年くらい前の作品なので、今のゲーム感覚でプレイできるのがとても嬉しかったですね。
ただ、このゲーム、外山圭一郎さんが立ち上げた小規模なスタジオの初タイトルということもあって、いろいろと手の行き届かない点もあり、ゲームランキングの指標であるメタスコアからは62点という低評価を受けていまして、実際にゲームをプレイしてみての
不満点としては、例えばアクションゲームの要となる戦闘が大味というか、パリィシステムが使いづらく、回避や敵の背後にプレイヤーキャラを切り替えた方が効率的な点とか、街を歩くモブキャラの造形やテクスチャがPS3時代くらいの残念な粗さで構成されている点とか、ステージ構成や敵キャラの使い回しが多すぎて、もう少しバリエーションを増やして欲しかった点なんかが上げられると思います。
でも、僕はプレイしてみて思ったんですが、枝葉の部分は確かに粗さも目立つ点もありますが、骨子となる所々で、さすが外山圭一郎さんだなと思わせるセンスの良さも光っていて、アジアンパンクな雰囲気にマッチした独特のゲームシステムとか、サイレントヒルなんかの音楽も手掛けた山岡晃さんのハイセンスで、ときに不気味で不穏な音楽とか、現実の倫理性は一旦置いといて、ゲームとしてとても楽しくプレイできたのが良かったと思います。
僕も最近、ホラーゲームなんかでも、人間同士が争うシーンがあるゲームなんかは最初こそ新鮮な感じだったんですけど、今はもう食傷気味でお腹いっぱいな感じで、プレイしたいと思わなくなっていて、そういう意味でもこの野狗子というゲームは、外山圭一郎さんのちょうど良い匙加減でゲームが構成されていてすごく面白くプレイできましたね。
外山圭一郎さんとBokeh Game Studio(ボーカー・ゲーム・スタジオ)の今後の発展と次回作を心より楽しみにしています。
以上、長休み中にハマったゲーム 野狗子(やくし) Slitterhead(スリッターヘッド)感想レビューという話題でした。
ボーカゲームスタジオ 【PS5】野狗子: Slitterhead 通常版 [ELJM-30479 PS5 ヤクシ スリッタ-ヘッド ツウジョウ]価格:4650円 (2025/1/4 19:48時点) 感想(1件) |