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ジブリの宮崎駿を紐解く 「となりのトトロ」編 意外と理詰めで設定されているバックボーンを紹介します

さて、今日はジブリの宮崎駿を紐解く第三弾として 「となりのトトロ」編 意外と理詰めで設定されているバックボーンを紹介しますという話題です。

宮崎駿監督の言わずと知れた代表作のひとつである「となりのトトロ」という作品は、お母さんの療養のために、空気の良い田舎に越してきた家族と、その二人姉妹の少女サツキとメイが不思議な存在のお化けや謎の森の主、トトロとの交流を描いた心温まる児童向け映画です。

僕も子どもの頃から大好きな作品で、テレビで放送されている時はよく楽しんで観ていた記憶があります。

こちらの作品は子供向けの作品ということで、皆さんもあまり作品の深堀りなんかせずにご覧になられていると思うんですが、どうもこの作品は、宮崎駿監督曰く、かなりの理詰めで構築されているらしく、作品の持つバックボーンなんかも、いろいろ調べてみると面白いことがポロポロと出てきますので、今日はその辺りをダラダラと記事にしていこうと思います。

まず、最初にサツキとメイが引っ越してくるお家なんですが、後にカンタくんから「お化け屋敷」と言われてしまうように、実際にかなり不思議な「まっくろくろすけ」のような怪異の存在がいたりして、どうやら普通の家ではない様子です。

作品の中では説明されていませんが、どうもあの家はもともと結核患者の離れとして作られていた家だったらしく、完成前にその病人の方が亡くなってしまったので、まだ未完成の状態の家だったらしいですね。

そして、あの家が何かしらの怪異の存在がいることは、どうもカンタくんも、カンタくんのおばあちゃんも薄々わかっていたらしく、だからあのセリフ「おまえん家、お化け屋敷~!」に繋がってくるようです。

ただ、どうもその不思議な存在との関わりや接触の記憶はだんだんと薄れていくようで、カンタくんもハッキリと覚えているわけではないみたいで、学校で授業中、ノートにお化けや妖怪の絵を落書きするくらいのぼんやりした印象くらいにしか残っていないようですね。

また、作中に出てくるまっくろくろすけ、ネコバス、トトロはそれぞれが成り立ちの異なる別々の存在であるようで、まっくろくろすけは日本の付喪神のような存在、ネコバスは妖怪というか化け猫のような存在、トトロはその昔、人間との争いに敗れて、ほぼ滅びかけている神様の一族の末裔のような存在ということらしいです。

作品は異なりますが、同じく宮崎駿監督の「もののけ姫」に出てくるコダマという不思議な存在、監督曰く、森の「木霊」という木に宿る精霊みたいなキャラクターなんですが、作品の中で人間との争いに敗れ、ほんの僅かだけ生き残ったような描写があり、ほぼその生き残りのコダマのような存在がトトロなんだということみたいですね。

まあ、たしかにそのように説明されると、なんだかひっそりと息をひそめるように存在する山の神様のようなトトロの存在も、あの不思議な能力とかも、なんとなく納得できるような気がします。

以上、ジブリの宮崎駿を紐解く 「となりのトトロ」編 意外と理詰めで設定されているバックボーンを紹介しますという話題でした。