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ADHDの子どもを持つ親御さんたちへ

今日は、ADHDの子どもを持つ親御さんたちへ、僕ふるふしからの個人的な意見をお話しします。

たぶんこのブログを見に来てくださる方は、なにかしらADHDのお子さんを持っておられたり、子育てに悩んでいられたりする方が多いのかもしれません。

もちろん、僕は自分がADHDであったとしても、ADHDの専門家ではありませんし、こういうセンシティブな話題は、度合いや種類によってもまちまちで、ケースバイケースですし、やはり一番ベターなのは、しかるべき専門の病院で、その子の症状を診てもらったうえでアドバイスを受けるのが良いと思います。

そのうえで、すこしでも僕の意見が参考になれば幸いです。

まず僕自身、いまでこそ関係は改善していますが、中学生や高校生のときはシングルマザーの母親と折り合いが悪く、あまり良い関係ではありませんでした。

当時の僕は、学校の成績も悪く、運動も苦手で、これといった取りえもなく、母親にとって出来の悪い息子だったのだと思います。

このままではまずいと思ったのか、中学校からは、母親が進める学習塾にも通いましたが、ほとんど成果も出せす、失望ばかりさせていたんだと思います。

結局僕は、大学受験にも失敗しましたし、最終学歴は高卒ですし、自身の飲み込みの悪さで仕事を続けられず、転職をしたこともいままで一度や二度ではありません。

それでも、結局僕は曲がりなりにも妻と普通に恋愛結婚し、二児の父親になり、いまも共働きで子育てをしながら、それなりにしあわせに生きています。

人生なんて万事が塞翁が馬、なにが原因でどう転ぶかなんて、誰にも結局わからないと思います。

子どもというのは、自分のことが自分でできないので、その分を大人が見てあげないといけない分、親というのは本当に大変です。しかも平日は仕事をこなしているので、余計ですよね。

僕の母も、仕事と育児を一人きりできっと大変だったのだと思います。いま自分が親の立場になって、それがよくわかるようになりました。

子育てというのも、結局のところ仕事と同じで、トライアンドエラーでしか前進しません。

僕も実際に子育て当初は、上の息子はヘナチョコで、下の娘はワガママで、辟易したことも一度や二度ではありませんでした。

だから、子どもの子育てに悩む親御さんに僕ができるアドバイスは、とても月並みだと思いますが、愛情を持って子どもと接し、子どもと一緒にいろんな初めての経験にチャレンジして、楽しい時間をたくさん作ってあげて下さい、ということです。

親が子どもとと過ごす時間なんて、本当に限られています。それはあっという間に過ぎていきます。だから僕も妻も、休日はなるべく子どもたちと新しい体験を楽しむように心がけるようにしました。

旅行やアスレチック公園に出かけたり、空手やスポーツチャンバラの体験教室をさせてみたり、陶芸やイラストスクールに遊びに行ったり、海釣りや映画館、お化け屋敷、走っている馬を見せたくて競馬場に行ってみたり、どれも本当に楽しかった。

そんな風に楽しむうちに、だんだんと息子や娘の得手不得手、意外な一面や長所や短所がわかるようになりました。ちなみに息子はピアノ、娘はお絵描きが得意でした。

僕自身は世界史が得意なんですが、それも結局学校の授業や受験勉強で得たものではなく、自分で風呂場でゆっくり覚えていったものです。

勉強の動機は、社会に出て、時事ネタの世界情勢のニュースなどを聞いたり、話題に出たとき、そういう知識がほとんどなく、わからなかった自分を恥ずかしく思ったからです。

そのおかげで、いまはイスラエルのパレスチナ問題や、ロシアのウクライナ侵攻、韓国と北朝鮮の分断など、ある程度はわかるようになりました。

息子にも、結局同じように風呂場でタブレットで動画を見せて、同じように世界史が好きになってくれたのですが、それは別に大学受験に向けてとかの目的ではなく、この子が将来大人になったとき、自分の知識で世の中を判断できるようになって欲しかったからです。

以前の投稿の通りなんですが、僕は自分の子どもが、自分より先に死ぬようなこともなく、ニートになるわけでもなく、人を殺めるような人間にならなければ、どんな風に生きていってくれても構わないと思っています。

そのなかで、自分の大事に思っているものを、欲してあがいて、求めて、成長して、そしてそうやって掴んだものを守って生きていく。人の一生なんてそんなもんかもしれません。

その子供の資質はどうであれ、ADHDがあろうとなかろうと、能動的に自分で考えて、自分で決めて、たとえそれで頭打ちになったとしても、そうやってなんとか生きていってくれたら、親としてそれ以上いうことなんてないんじゃないでしょうか?

少なくとも、僕はそう思いながら子育てをしています。